山舩晃太郎がクレイジージャーニーに。水中考古学で沈没船を調査。テキサス農工大での論文が評価される

山舩晃太郎文化人
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水中考古学者で沈没船発掘を行なっている山舩晃太郎(やまふねこうたろう)さんが、テレビ「クレイジージャーニー」に出演しました。
水中に沈んだ船や遺跡を研究調査する水中考古学。
今回のクレイジージャーニーでは、3D技術を活用して沈没船を可視化する様子などを紹介していきます。

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沈没船の発掘

沈没船を調査することで、海に関わる人類の歴史を紐解くことができます。
「船舶考古学」と呼ばれる学問で、現代の技術を用いて沈没船が作られた当時の様子を調査します。

船が沈没すると海中で無酸素状態となるため、有機物であっても何千年も保存されることとなります。
そのため、陸上よりも水中の方が、過去の歴史ある生活物が長く遺ることもあり得るのです。

山舩晃太郎さんは、フォトグラメトリという3D技術を用いて沈没船を調査しています。

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水中考古学との出会い

山舩晃太郎さんが水中考古学と出会ったのは大学時でした。
「海底の1万2000年」の著書で、1万年前の人間の頭蓋骨と脳が腐敗せず見つかったという記述に衝撃をうけ、水中考古学に興味を持ち始めます。

水中考古学の洋書を読むようになり、写真のクレジットでTexas A&M(テキサス農工大)の存在を知ることとなりました。
テキサス農工大は水中考古学の分野で有名で、大学院には船舶考古学の授業があります。

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テキサス農工大の大学院へ

日本の水中考古学者である井上たかひこさんも、テキサス農工大で水中考古学を学んでいたこともあり、山舩晃太郎さんはテキサス農工大への留学準備を進めます。

英語が話せなかった山舩さんは、語学を学ぶためテキサス農工大併設の語学学校へと進学しました。
2008年に大学院の仮入学が許され、水中考古学の授業を受け始めます。

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フォトグラメトリの論文が評価される

大学院の2年生では、沈没船の復元再構築を研究している教授の助手となります。

助手をしながら知識や技術を身につけ、大学院修了のための博士論文を書き上げました。
山舩晃太郎さんが書いた論文は、フォトグラメトリを活用した3D技術で沈没船を可視化するものでした。

この博士論文を国際学会で発表したところ、大きな評価をうけ、発掘研究依頼が来るようになります。

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ワークショップを開催

山舩晃太郎さんは、国内でワークショップを開き、水中考古学の面白さを紹介しています。
ワークショップでは、フォトグラメトリの理論や、写真の撮り方、3Dモデルの作り方などを紹介してくれます。
ワークショップは2023年2月と3月に東京と大阪で開催され、平日4日のコース、週末4日のコースで実施されます。

ワークショップ詳細
https://suichukoukogaku.com/

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山舩晃太郎(やまふね こうたろう)

山舩晃太郎

1984年3月21日生まれ、秋田県出身の考古学者。
学生時代は野球に打ち込み、法政大学まで続けていました。
大学のゼミでは古代史を学び、卒業論文にとりかかる際に「海底の1万2000年」の著書に出会い、水中考古学に興味を持ちます。
大学卒業後、テキサス農工大学院で水中考古学を学びました。
2年生になると、沈没船の復元再構築を行なっている教授の助手となり、博士論文を国際学会で発表しています。
沈没船の復元再構築にデジタル3Dモデルの技術を用いる論文が評価され、発掘研究依頼がくるようになりました。

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