ノルウェー作家のヨン・フォッセさんにノーベル文学賞2023が授与されることが、スウェーデンアカデミーから発表されました。
受賞となるヨン・フォッセさんはどんな作家で、どんな作品があるのでしょうか。
また、日本語訳の本はあるのでしょうか。
ヨン・フォッセ
ノルウェーの劇作家。
1983年に「黒と赤」で作家デビューし、戯曲「だれか、来る」で劇作家として脚光を浴びます。
その他にも「名前」「眠れ、よい子よ」「ある夏の一日」といった戯曲を執筆してきました。
戯曲の他にも小説「セプトロジー」「メランコリー」「ウェイクフルネス」などの作品を執筆しています。
その他にも、エッセイ、児童書、詩集など幅広く執筆している作家で、イプセン賞、北欧戯曲家賞、ネストロイ賞の受賞歴もあります。
作品の内容やあらすじは
ヨン・フォッセさんの代表的な戯曲「だれか、来る」の内容やあらすじを紹介していきます。
入江に佇む古い屋敷。世間から離れて、屋敷に辿りついた男女。
2人だけの世界を求めてやってきた男女は、だれかが来ることに怯えています。
そこに、若い男が現れて物語が動き始めるというストーリー。
「誰か、来る」は、国内でも上映されてきた作品です。
ヨン・フォッセさんのノーベル文学賞受賞をきっかけに上映数が増えれば、舞台鑑賞できる機会も増えるでしょう。
日本語訳の作品は
ヨン・フォッセさんの作品は、残念ながら日本語訳されていないものが多くあります。
しかし、先ほど紹介した代表的な戯曲「だれか、来る」は、日本語訳されています。
「だれか、来る」を河合 純枝さんが和訳し、国立国会図書館書誌ID6828968で管理されています。
日本語訳ではありませんが、英語版の作品は楽天市場で販売されていて、書籍と電子書籍の両方があります。
「The Othe Name」「Sceans from childhood」「Septology」といった書籍が販売されています。
ヨン・フォッセさんの作品は和訳されたものが少ないですが、ノーベル文学賞受賞を機に、日本語訳作品が増えると嬉しいですね。
また、「舞台芸術〈05〉特集 劇場と社会」(京都造形芸術大学舞台芸術研究センター出版)では、ヨン・フォッセさんの小特集が組まれ、「魚の大きな目」「だれか、来る」が紹介されています。
河合純枝さんの訳と解説があるので、参考にしてみてはいかがでしょうか。