2023年春のセンバツに名将・長尾健司監督が率いる高松商業が出場します。
昨年夏の甲子園は、ドラフト1位指名で巨人に入団した浅野翔吾選手の活躍でベスト8入りし、夏春2期連続の甲子園出場となります。
そこで、長尾健司監督のプロフィール、経歴、指導方法など、色々と調べてみました。
長尾健司監督 プロフィール 出身地、年齢
名前:長尾 健司(ながお けんじ)
生年月日:1970年4月23日
年齢:52歳(2023年2月時点)
出身地:香川県丸亀市
ポジション:内野手
長尾健司監督の学歴
長尾健司監督は香川県丸亀市の出身で、高校は「丸亀高校」大学は「順天堂大学」で内野手としてプレーしていました。
高校時代で甲子園の出場はなく、大学では東都3部でプレーしていました。
高校2年生から丸亀高校野球部の就任した搆口秀敏監督の指導法に影響を受け、指導者を目指すようになりました。
長尾健司監督 中学校の教員時代
長尾健司監督は大学を卒業して中学校の講師となり、軟式野球の指導者として活躍します。
7年間務めて中学教諭採用試験に合格し、2000年から「丸亀市立飯山中学校」に赴任され、2004年に全国中学校軟式野球大会に出場しました。
2006年に「香川大学教育学部附属坂出中学校」に異動します。
この中学校は学業優先のため、練習時間が平日放課後の1時間弱しかできませんでした。
しかし、長尾監督の効率的な指導により2008年に春、夏、秋の香川県大会に優勝。
中学校の監督時代には、香川県大会で9度優勝にチームを導いています。
さらに、2011年には全日本春季少年軟式野球大会にも出場しました。
長尾健司監督 高松商業の教員時代
長尾健司監督は2014年4月から、県立高松商業高校に赴任し硬式野球部監督に就任します。
就任2年目となる2015年の秋季四国大会で優勝、そして明治神宮大会では香川県勢初の優勝に導きます。
そして、2016年の春に高松商業にとって20年ぶりとなるセンバツ出場を果たし、チームを1961年以来55年ぶりの準優勝に導きました。
以下は、長尾健司監督の高松商業時代の主な戦績です。
年度 | 大会・成績 |
2015年 | 秋季四国大会 優勝 |
明治神宮大会 優勝 | |
2016年 | 春のセンバツ甲子園 準優勝 |
2019年 | 春のセンバツ甲子園 出場 |
夏の甲子園 出場 | |
2021年 | 夏の甲子園 出場 |
2022年 | 夏の甲子園 ベスト8 |
2022年 | 春のセンバツ甲子園 出場決定 |
長尾健司監督と浅野翔吾の強い絆
2022年秋のドラフト会議で、長尾健司監督の教え子である浅野翔吾選手が、巨人と阪神から1位指名を受け、抽選で交渉権を獲得した巨人に入団しました。
浅野省吾選手は香川県高松市の出身で、中学校3年生の時にU-15ジャパンにも選ばれ、県外の強豪校から声をかけられたが、地元の人たちに応援してもらいたいという思いがつよく、地元の高松商業へ進学します。
当時の浅野選手は身長170cm・83kgと小柄だったため、関係者から身体的に高校では伸びないのではという、ネガティブな意見もありました。
しかし、長尾監督は高校で伸びる伸びないは二の次で、高松商業で野球をやりたいと思って入学してくれた浅野選手を快く向かい入れます。
そして、浅野選手の持っている能力を3年間で最大限に伸ばし、ドラフト1位指名ののプロ野球選手に育てました。
浅野翔吾のもう一つの夢は高松商業の監督
浅野省吾選手は巨人入団が決まって間もなく、プロ野球選手として成功ことと、もう一つ目指している夢があると語っています。
それは、甲子園で優勝できるような高松商業の監督になることでした。
これからプロ野球の生活がスタートするのに、とても意外な発言ですね。
その理由は推測ですが、高校生活の3年間、恩師・長尾健司監督の選手たちを第一に考える指導方法を体感し、いつしか指導者に憧れるようになったようです。
長尾監督は選手たちの身体づくりのために毎朝おにぎりを握り、選手たちがあきないように料理を工夫し、カレーや鍋料理なども作っています。
身体がそれほど大きくなかった浅野選手は、今の強靭な身体は恩師・長尾監督が作った手料理からできているといっても過言ではありません。
長尾監督の手は、日頃の練習でノックや打撃投手を務めるだけでなく、料理や洗い物をしていることもあり、水仕事の多い主婦の手のようにひび割れしているそうです。
ここまで選手たちのために行動している監督は、なかなかいないですよね。
浅野選手のもう一つの夢を聞いた長尾監督は、指導者として戻ってくるのは嬉しいが、トリプル4(打率4割・40本塁打・40盗塁)を達成するまでは戻ってきて欲しくないと、少し照れながら語っていました。
長尾健司監督のまとめ
長尾健司監督のプロフィール、経歴、指導方法など、色々と調べてみました。
浅野翔吾選手には長尾監督へ恩返しするために、まずはプロ野球選手で活躍して欲しいですね。
これからも、長尾健司監督率いる高松商業に注目していきたいと思います。