株式会社ispaceが世界初の民間月面着陸に挑みます。
4月26日に月面着陸をライブ配信する予定で、午前1時40分ごろの着陸を目指します。
月着陸船は、昨年12月11日にスペースX社のロケットで打ち上げられ、4ヶ月以上かけて月へと到達することとなります。
打ち上げから4ヶ月以上の期間がかかった理由は、遠回りで月を目指したためです。
なぜ遠回りをする経路となったのか調べてみました。
遠回りの経路
昨年12月に打ち上げられた月着陸船は、大きな軌道を描いて月へと向かいます。
地球と月は、およそ38万キロ離れていて、その距離は赤道10周ほどとJAXAは例えています。
今回の「HAKUTO-Rプロジェクト」では、直接月を目指さず、地球から137万6000キロも離れてから月を目指しました。
"As our M1 lander approaches the lunar surface, the Moon occupies more of the lander's field of view. This causes the Sun to be blocked for more time, which poses a challenge for power management and power generation." (1/2) pic.twitter.com/0XZSUwoCe3
— ispace (@ispace_inc) April 18, 2023
ispace ツイッターより引用
なぜ遠回りしたのか
ispaceの月着陸船は、なぜ遠回りして月を目指したのでしょうか。
その理由は、燃料節約のためでした。
遠回りの経路を選択することで、燃料を6〜7割節約する狙いがあります。
太陽の重力を利用しつつ、燃料を節約して月を目指すため、遠回りの経路となりました。
着陸方法は
月の軌道に入った船は、秒速1.6キロのスピードですが、ガス噴射で速度を落とし、月面に近づいていきます。
船の体制や向きを制御する「航法誘導制御システム」でバランスを調整しつつ、スピードも抑えながらの着陸を行います。
月の重力、月面の岩などのハードルがあるため、難易度の高いミッションとなります。
ライブ配信はどこで見れるか
ispaceの月面着陸は、4月26日にYoutubeチャンネルでライブ配信されます。
ライブ配信は26日の0時からです。
月への降下は午前0時40分ごろの予定で、1時間ほどかけて着陸する計画です。
ispace Youtubeチャンネルより引用